今季最強寒波と結露の危険性＜住宅の断熱性能を見直すタイミング＞｜ブログ｜諫早･大村･雲仙市の星のリノベーション│増改築リフォーム専門店

コラム今季最強寒波と結露の危険性＜住宅の断熱性能を見直すタイミング＞

2025年02月07日更新

寒波、諫早、長崎、大村

この冬、日本列島を襲う「今季最強寒波」により
諫早市や大村市では氷点下の気温を記録しました。
寒さを凌ぐためにエアコンやヒーターを
長い時間使用する家庭も多いかと思われますが
その一方で「結露」のリスクが高まっています。
窓や壁に発生する結露は単なる水滴ではなく
住宅の耐久性を脅かしカビやダニの発生を
助長する原因となります。
カビやダニはアレルギーの要因になる場合があり
シロアリは住まいの目に見えない箇所を損傷させ
著しい住宅の性能低下や損傷、倒壊の危険が生じます。

そこで今回は、結露が発生するメカニズムと
その危険性を詳しく解説し
住宅の断熱性能を高めるリノベーションによって
根本的な対策が可能であることをご提案します。
特に、中古住宅や築年数の経った住宅は断熱性能が低く
結露のリスクが高いため、適切な断熱改修が求められます。
また、「住宅省エネキャンペーン2025」を活用することで
お得に断熱リノベーションを行うことができます。
これからの寒冷化する気候に対応するためにも
住まいの見直しを考えてみませんか？

結露が発生するメカニズム

結露は、空気中の水蒸気が冷たい表面に触れることで
水滴として現れる現象です。
夏場に氷を入れた冷たい飲み物が入ったグラスに
水滴が付く光景を目にしたことがあるかと思いますが
あれも結露と同じ現象となります。
特に冬場は、室内の暖房で空気が暖められ、湿度も上昇します。
一方、外気温が低いため、窓や壁の表面が冷たくなり
そこで急激に空気が冷やされると
含まれていた水蒸気が水滴となって現れます。

特に以下のような条件下では結露が発生しやすくなります。
– 室内の湿度が高い（加湿器の使用、洗濯物の部屋干しなど）
– 外気温が低く、室内温度との温度差が大きい
– 住宅の断熱性能が低い（特に築年数が経過した住宅）
– 換気が不十分である（室内の湿気がこもりやすい）

結露の危険性

結露を放置すると、住宅の健康状態が悪化する原因となります。
(1) カビやダニの発生
結露によって湿度が高くなると、カビが発生しやすくなります。
カビはアレルギーや喘息を引き起こし健康被害をもたらします。
また、カビをエサとするダニの繁殖も助長され
室内環境の悪化につながります。
(2) 建材の劣化
壁や床に結露が発生すると、木材が腐食しやすくなります。
実は結露は窓ガラスだけでなく、外部と接した押し入れや
壁面内部にも条件が揃うと発生する場合があります。
結露が生じたまま長年放置すると柱や梁が劣化し
住宅の耐久性が低下する恐れや
シロアリの発生が生じることがあります。
(3) 電気代の増加
結露が発生しやすい住宅は
断熱性能が低いため暖房効率が悪くなります。
結果として、暖房器具をフル稼働する必要があり
電気代が増加する原因になります。

断熱性能を高めるリノベーションで結露を防ぐ

結露を根本的に防ぐためには
断熱性能を向上させるリノベーションが最も効果的です。
特に中古住宅や築年数が経過した住宅は
現代の気候変化に対応できるように
アップデートすることが重要です。

寒波、諫早、長崎、大村

(1) 高性能断熱材の導入
断熱材を適切に施工することで、室内と外気の温度差を減らし
結露の発生を抑えることができます。
「内断熱」「外断熱」など断熱方法にもさまざまあります。
住宅の構造に合わせた断熱リノベーションが有効です。
(2) 窓のリノベーション
窓は結露が発生しやすいポイントです。
以下の対策をすることで、結露を大幅に抑えることができます。
– 二重窓や樹脂サッシへの交換（断熱性を向上）
– Low-Eガラスの導入（熱の出入りを抑える）
(3) 断熱ドア・壁の改修
外気の影響を受けやすい玄関ドアや
外壁の断熱性能を高めることで、結露リスクを軽減できます。
特に築年数が経過した家では、壁内結露による
構造の劣化を防ぐために、外壁の断熱改修が推奨されます。