｜年々増え続ける水害リスク

長雨から大雨、ゲリラ豪雨、線状降水帯や台風など
近年日本では全国どこでも
水害に見舞われるケースが増えています。
諫早では66年前となる1957年に
数多くの死者行方不明者を出した
諫早豪雨を経験しました。
気象庁のデータ（諫早豪雨）によると
住家全壊1,564棟
半壊2,802棟
床上浸水24,046棟
床下浸水48,519棟
※諫早市以外も含む
の被害があり甚大な被害が出る程の
猛烈な豪雨が降った事が想像できます。
1982年の長崎大水害でも
甚大な被害により多くの犠牲者が出ました。
諫早大水害が1957年の7月25日
長崎大水害が1982年の7月23日
時期としては7月の後半で共通しています。
また、共通してその年は「エルニーニョ現象」の発生年とされています。
出典：気象庁ホームページ→コチラ
そして今年は「エルニーニョ現象が発生していると見られる」
と気象庁から発表されています。
不安を煽る訳ではありませんが
水害は遠いどこかの話ではなく
身近に存在するという認識を持ち
日頃から防災・減災の備えをしっかりと行いましょう。

水害は家屋の浸水や土砂災害
河川の氾濫など、多くの被害をもたらします。
最近では大雨に関するニュースも頻繁に流れ
新幹線内での車中泊を報じるなど
水害のリスクが身近に存在していると感じます。

以前よりも局地的に豪雨となる機会が増えている事

それによる被害も増えているようです。

また、台風の上陸回数も以前に比べ
確実に増えているというデータも出ています。

そこで、水害に強い住まいづくりの重要性が高まっています。
リノベーションやリフォームを検討する際には
今では珍しくなくなった水害対策を考えることも必要です。
今回は住まいの水害対策のポイントを紹介します。
全国の災害復旧現場を数多く経験している
星野建設のノウハウを活かし
星のリノベーションが安心できる住まいをサポートします。

水害対策のポイント

水害対策には、主に以下の3つのポイントがあります。

1. 水害の危険度を把握する
2. 水害から身を守る
3. 水害から住まいを守る

1. 水害の危険度を把握する
水害の危険度を把握するためには
気象情報やハザードマップなどを活用することが重要です。
気象庁や自治体から発表される防災気象情報は
大雨特別警報や土砂災害警戒情報など
災害発生の可能性や危険度を示す情報です。
これらの情報に留意し、自ら避難の判断をすることが求められます。
また、ハザードマップは、自分の住んでいる地域や
周辺地域の浸水想定区域や土砂災害警戒区域など
災害が想定される区域を示す地図です。
ハザードマップを見て、自分の住まいがどれだけ危険な場所にあるかを確認しましょう。
諫早市のハザードマップはコチラ

2. 水害から身を守る
水害から身を守るためには、避難行動が必要です。
避難行動には、以下の2つの種類があります。
【事前避難】
事前に避難場所や避難経路を確認し
危険が迫る前に安全な場所に移動すること
【緊急避難】
危険が迫ったときに直ちに身の安全を確保すること
危険度が既に高い状態で
屋外に出で長い距離を移動するにはリスクが高く
2階建て以上の自宅であれば2階に避難
近くに高い建物がある場合は身を寄せるなど
無理をしない避難が重要です。

事前避難は、高齢者や障がい者など
移動に時間がかかる人や支援が必要な人が優先的に行うべきです。
自治体から高齢者等避難（警戒レベル3）が発令された場合や
大雨警報（土砂災害）や氾濫警戒情報などが発表された場合は
速やかに避難行動をとりましょう。
事前避難では、あらかじめ指定された避難場所へ向かうことにこだわらず
近くの頑丈な建物の上層階に避難するなど
自らの判断で最善の安全確保行動をとりましょう。

緊急避難は、避難指示（警戒レベル4）や
緊急安全確保（警戒レベル5）が発令された場合や
大雨特別警報や氾濫発生情報などが発表された場合に行うべきです。
緊急避難では、外出や移動は危険なため
現在いる場所で身を守ることが重要です。
窓やドアを閉めて水の侵入を防ぎ
家具や家電などを高いところに移動させましょう。
また、浸水した場所では感電や流される危険があるため
絶対に歩いたり泳いだりしないでください。

3. 水害から住まいを守る
水害から住まいを守るためには
以下のような水害対策が効果的です。

◆防水・耐水性の高い素材や設備を使用する
◆電気配線やガス管などを高い位置に移設する
◆屋根や外壁などのメンテナンス、防水対策を行う
◆二階建てにするなど、居住空間を高い位置に配置する
◆シャッターや雨戸で暴風による飛来物から家を守る
◆太陽光発電、自家発電を備えておく
◆カーポートで移動手段の車を守る
災害時に車中泊を選択する方が増えているようです。
夏場の暑い時期に、床上浸水や停電が重なると
自宅の中で過ごす事ができず
キャンプが身近になったことや
ワンボックスカーやＳＵＶタイプの車や
電気自動車の普及に伴い
被災時にエアコンが備わっている車の中が
快適である場合があるようです。
エアコンがあるとはいえ日中の太陽の熱は強いため
カーポートがあると、紫外線や日射を防ぎ
車のエアコンも省エネで車内が過ごしやすくなります。
有事の際にカーポートが役立つことはあまり知られていません。
また「太陽熱利用システム」「蓄電池」の設置に関しては
国から補助金が出ます。
補助金には予算の上限があります。
詳しくはお問い合わせ下さい。

補助金に関するご質問や
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気軽にLINEでお問い合わせもできます！

リノベで出来る雨に強い住宅

【屋根】

屋根は、雨水を効率的に排水することができる形状や
素材であることが望ましいです。
例えば、切妻屋根や寄棟屋根などの傾斜屋根は
水平屋根よりも雨水を早く流すことができます。
日常、屋根の確認やメンテナンスを行うことは難しいです。
もちろん屋根も劣化します。
雨樋に葉っぱなどのゴミが詰まっていると
排水が上手くいかず壁をつたう事や
重量により雨樋の傾きや破損の原因にも繋がります。
屋根や壁にビスで留めているケースが多いので
そこからヒビが入る恐れもあります。
星のリノベーションにお任せ頂ければ
調査ゼロ円で屋根の診断行っています。
詳しくはコチラ
屋根診断
また断熱性能の高い屋根材は
現在「こどもエコすまい支援事業」の補助金対象となります。

【壁】

壁は、雨水の浸入や湿気の蓄積を防ぐことができる構造や
素材であることが望ましいです。
例えば、通気性の高い外壁材や防水シートなどの防水層を設けることで
壁内部の湿気を逃がすことができます。
断熱性能が低く、防水が適切でない住宅は
普段確認できない壁面内部の劣化や木材の腐食や
カビの発生など様々なリスクが高まります。
また断熱性能の高い断熱材を採用すると
現在「こどもエコすまい支援事業」の補助金対象となります。

【窓】

二重窓や三重窓、内窓などの高断熱性能に対応している窓は
外気と内気の温度差による結露を防ぐことができます。
また、アルミやステンレスなどの耐久性の高い素材は、雨風による劣化を防ぐことができます。
現在、断熱性能の高い窓を採用すると
「先進的窓リノベ」の補助金が活用できます。

【換気】

換気は、住宅内部の湿度や空気の質を改善することができる設備です。
例えば、24時間換気システムや熱交換型換気システムなどの
高効率な換気システムは、住宅内部の空気を常に新鮮に保つことができます。
また、浴室やキッチンなどの湿度が高くなりやすい場所には
換気に気を付けることでカビやダニなどの発生を防ぐことができます。

【外構】

水はけがよく、土や泥が敷地外に流れないよう配慮された
お庭計画や駐車場や玄関などの外構計画が望ましいです。
雨水枡の設置だけでなく
勾配を付け水の流れを計算する必要があります。
土間での対応や砂利や芝生など
好みや住宅との調和、暮らし方に合わせる事も可能です。

以上のように、雨に強い住宅には、一か所だけの対処ではなく
屋根や壁や窓や換気などの性能の高い住宅設備がおすすめです。
これらの住宅設備は、雨だけでなく、夏の暑さや冬の寒さなどの
快適な住環境の構築に大きく影響を及ぼします。
また最新の機能を有する住宅設備は
国や地方自治体の補助事業に対応しているケースが多く
お得に工事が出来ます。
雨に強い住宅を建てることは、長期的に見ても
経済的にも環境的にもメリットが多いと言えるでしょう。